「人生は前半と後半に分かれる。前半生でひとは後半生が来ることを願い、後半生では前半生を取り返すことを願う」。(フロイト全集8巻『機知』p76)
“Das menschliche Leben zerfällt in zwei Hälften, in der ersten wünscht man die zweite herebei, und in der zweiten wünscht man die erste zurück.” (Gesammelte Werke VI pp.70)
フロイトが引用したクーノ・フィッシャー(1763-1825)の機知。解説によれば、ヘーゲルの哲学に影響を受けた後、新カント派に接近した哲学史家。
こようなすばらしい機知にくどくどした説明をそえるのはヤボなことだが。人生の後半にすでに突入している私には、今とても含蓄深い言葉に思える。
それは、けっして後ろ向きなことではなく。
また、「坂の上の雲」をめざして突き進んでいた前半生を否定することでもなく。
もう一度原点に戻って、やってみよう、ということです。
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