2011年5月14日土曜日

さらば、MS-Windows!

この記事を作っている途中で、Bloggerがダウンしてしまった。
一時は、また新しいブログを開く衝動にかられたけれど、なんとか抑えて。

グーグルOSのパソコン、6月発売 クラウドを活用(asahi.com 2011.5.12)


グーグルのクロームOSを搭載した初のパソコン「クロームブック」が、いよいよ発売される。こうしたクラウド化の流れには私も賛成で、クロームブックも是非と購入したいものだ。今使っているエイサーのネットブックもなかなか良いし。


クロームOSについての、グーグルによる説明ビデオ。



このビデオ、ホントよくできている。私のおぼつかいない英語力でも、わかりやすい図解でよく理解できた。サンドウィッチが45秒で出来るかどうかは別にしても、ウィンドウズパソコンの起動時間の長さ使うほどにいろいろなものが溜まってさらに遅くなっていくこと、本当にいらいらさせられている。

そこで、ちょっと気の早い話かもしれないが、「さらばウィンドウズ」ということで、マイクロソフトへ不平不満を書き綴ってみた。ウィンドウズやMSオフィス贔屓の人は、ここから先は読まないでね。

題名を「MS-Windows」としたのは、Windows3.1からのユーザー(実は3.0も使ったことある)だからで、かれこれ20年以上も使ってきたことになる。当時、マイクロソフトのアプリケーションには「MS」というのがついており、WindowsはMS-DOS上で動くアプリケーションの一つだったのだ。

WindowsとMS-Officeの使いにくさを一言でいうと、「過剰」ということにつきる。余計なものがたくさんあるのに、やりたいことができない、あるいはやり方がわからない。

ここのところはよくマッキントッシュと比較されるが、たしかにマックのシステムやアプリケーションはシンプルにしてよくできている。
例えばウィンドウズでもマックでも同じように見えるメニューシステムだが、マックのメニューは画面の最上部にあるというのが大きなポイントだ。マウスを一番上に向けてアバウトに動かしてもメニューを開くことができる。ウィンドウズでは画面を最大化しても上から二段目になるので、位置をきっちり合わせてクリックしなくてはならないのだ。

マックのよくできたソフトは、メニュー階層がよくできているので、マウスをドラッグしてメニューを一通りみわたせば何がどこでできるのか、およそ検討がつく。見よう見まねでアプリケーションを使えるようになり、慣れたらショートカットキーなど屈指すれば作業を加速させることができるのだ。
MSオフィスはじめとしたウィンドウズソフトは、なぜかメニューの出来がいまいちで、ヘルプで探して「なんだそんなところにあったのか」なんてことがままある。

この不出来なメニューを補うかのように、ツールバーにずらりと並んだコマンドボタンだが、これが意外に使えない。小さいからマウスポインタ合わせにくいし、あまり多いと何が何かわからない。二行にもなると無駄に場所をとるだけだから、新しくオフィスをインストールしたらまずユーザーオプションで不要なコマンドボタンを消して一行にすることからはじめなくっちゃ。

MSオフィスについては、私はかなり初期のバージョンから使っているが、バージョンアップを繰り返すごとに余計でおせっかいな機能ばかりが増えていくと感じた。自動インデントとか、自動箇条書き番号とか、「たり」を一回だけつかって文を終わるといちいち下線を入れて注意してくれるとか。

思い出してみると、MS-DOSの時代には、ワープロならワードスターワードパーフェクト一太郎、表計算ならロータス123など、マイクロソフト以外の代表的なソフトがあったのだ。これらは、ウィンドウズ版も出したけれど、結局OSメーカーの出すMSオフィスのソフトに敗退してしまったのであった。まさに、マイクロソフト独裁体制。

私が腹を立てているのは、MSオフィスがダイヤモンドカーソルを一切採用しなかったこと。ダイヤモンドカーソルなんて、今ではほとんどの人が知らないかもしれないが、ワードスターが採用していたショートカットキーのシステムで、これを使うとタッチングのホームポジションを離れずに、カーソルを自由に動かしページを移動することができるというすぐれものだったのだ。当時の代表的なワープロソフトやエディターはオプションでダイヤモンドカーソルを設定できるようになっていたのだけど、例外がMSオフィス。MS-DOSでさえ使えた「Ctrl-M = Enter」や「Ctrl-H = BackSpace」も使えず、これらのキーに慣れていた私はワード上で何度おかしなことになったことか。あまり不便なので、マクロを作ってキーに結びつけることで強引にダイヤモンドカーソルを実現したこともあったが、自分のパソコンでしか使えないので、職場でオフィスを使うようになるとかえって不便なのでやめた。そうそう、同じような理由から、明らかに使い勝手のよいATOKも、家で使わないことにした。家のパソコンを独自の設定してしまうと、外で使いにくくてしょうがないのだ。

要するに、ウィンドウズが普及してからの20年間、マイクロソフトは他社の使いやすいソフトを締め出して一党独裁体制を築き上げたのだ。
今、この旧体制に対して、クラウド化の波が新たな変革をもたらそうとしている。このノートの原稿も、実はGoogle docsを使って書いているのだ。まだまだ未完成なところもあるが、ネットがつなげればどこでも同じファイルを開いて編集できるのは、実に便利だ。MSオフィスはなるべく使いたくないので、少々意地になって使っているというのもある。

クラウド時代の新しい覇者は、だれなのか。Googleか、facebookか。それは、自由な競争のある世界になってほしいものだ。

<記事の全文引用(リンク切れ用)>

グーグルOSのパソコン、6月発売 クラウドを活用(asahi.com 2011.5.12)


 米インターネット検索最大手グーグルは11日、同社の基本ソフト(OS)「クロームOS」を搭載した初のパソコン「クロームブック」が、欧米7カ国で6月15日に発売されると発表した。米マイクロソフトのOS「ウィンドウズ」が長年圧倒的だったパソコン市場に、新OSがどの程度食い込むか注目される。
 6月に発売されるのはいずれもノートブック型で、韓国のサムスン電子製(米国で429.99ドル~)と台湾のエイサー製(同349ドル)。ネット経由で売り出し、日本などほかの地域でも順次発売する予定。東芝も製品化を検討している。
 パソコンはハードディスクドライブをもたず、グーグルなどがネット経由でソフト提供やデータ管理を担う「クラウドコンピューティング」を活用。起動にかかる時間が8秒と短く、コンピューターウイルスにも強いとされる。グーグルがOSを無償提供することもあって低価格になった。
 グーグル共同創設者のサーゲイ・ブリン氏はサンフランシスコ市内で開いた記者会見で「コンピューターを扱う時の複雑さは利用者を苦しめてきた」と述べた。(サンフランシスコ=山川一基 2012年5月12日)

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